julym(じゅらいむ)のブログ(^^)

マンガ読むのが好きです

「フルーツバスケット」(21)高屋奈月 白泉社


うわぁ。ってここまで来てそんな事が起きる!?
まぁでも、そのおかげか、他の皆の透への気持ちが
露わになるのと同時に、慊人への衝撃が強烈だよな。
あれはつらい。
でも、それだけの事を慊人はしてきてるワケだし
その辺の贖罪にはあれくらい―――個人的には
生ぬるいような気もしないでもないけど、まぁ透は
そんな事望まないだろうしね。
そして、そこをあの紅葉が糾弾し、そして救うのも興味深い。
ある意味彼が一番達観してるかもしれないし。


とにかく、透を中心に廻ってきた憑き者達との話も
終盤を迎えてきたようです。多分実際の“変身云々”は
あくまで味付けとして、中心は心のケアが物語の中心でしょうし
だとすると皆が救われるのも、目の前にですしね。


あとはあれだなー。透とキョウの問題だなぁ。
あのキョウと透母との関係を当初からここまで設定してたのか
後付なのかはわかりませんが、でも、時が解決しそうな問題だとは
思いますけど。でも、キョウには時間が無い―――ってのが
そういえばあったんだよねー。なんか慊人がこうなってからは
もうそれも無くなりそうな気がするけど。
その辺がクライマックスなんでしょう。
で、その前に透とキョウの関係を一旦ちゃんと離さないとって
ところなんでしょうね。


それにしても、透もキョウに対してはかなり本音っていうか
自分からぶつかっていくようになりましたねー。
別に今までの優しさがウソってワケでもなく、普通に恋愛感情の
延長線上での感情の発露っていうか。
あの大好きな母親からの脱却ってのもあるんだろうし。
寂しいけど、過去に縛られてそればっかりでもいけないしね。
いや、、、ほんと高屋センセって、この辺の感情の動きとかを
描くのがバツグンですね。


ちゃんと他のキャラもフォローしつつ、
暗くなりがちなエピの中で、軽くくすっとさせる事で
きちんとバランスとってるし。
そっか・・・リンが、、、(笑)
花ちゃん魚ちゃんの二人は、イイ友達だよね。
解ってるからこそってのがあるし。


で、最後に由希。まぁ彼は多分ここで状況終了でしょう。
真知との関係も、お互いを意識しあう事で決まった感じだし。
一方の準主役である由希が早目に落ち着くのも
ちょっと寂しいですが、まぁ主役は透なので(^^;
ちなみに、個人的には主役が透で準主役が由希。
キョウ?彼は他のキャラよりちょっとだけ抜きでた
“透の相手役”ですよ?(笑)


そんなこんなで、やー、やっぱフツーツバスケットを
読むと色々考えさせられますな(^^;
なんか、いちいち感情の動かせるのが巧いんだよなぁ。
もうすぐ終わるのが寂しいけど、あと少し。
最後まで楽しみたいと、思ったり。
そうそう。次で終わるのかな?って思ってたんですが
どうやら23巻が最終刊みたいですね。
どっちかっていうと湿っぽいのはさっさと終わらせて
楽しいサブエピを描いて欲しいような(^^;

フルーツバスケット (21) (花とゆめCOMICS (2994))

フルーツバスケット (21) (花とゆめCOMICS (2994))


関係ないですが、帰りがけに電車で読み終わった後、
iPodでフルバのドラマCDを聴き直していたんですが
やー、楽しい楽しい(^^) つか、雰囲気バッチシだよなー。
特にシンデレラっぽいものが最高です。具体的には花ちゃん(笑)
そういえば、この作品も“幸せなアニメ化”した原作のひとつ
でしょうねー(^^)

HCD フルーツバスケット

HCD フルーツバスケット