「エマ　初回限定版」（8）森薫　エンターブレイン

「
だって
描きた
かったん
だもーん
」

もう、この台詞で全てを言い表してますね！(笑)
ってな感じで、あとがきで全ても持って行った感のある
エマの8巻目。まぁメインのストーリーは前巻で終了。
今巻は外伝っていうか、他のキャラ達の過去だったり
未来だったりを、好きなように描く短編シリーズです。
確かに、本編はメインストーリーを進めるっていう
屋台骨があったんで、脱線もそんなにさせられなかった
んでしょうねー。もうなんか活き活きとした感が(^^;

特に限定版の表紙のハッチャケ具合と言ったら！
多分、すっごく嬉しそうに描いてたんだろうなぁ(*´ー`)
表側のメイド三昧！ってな表紙が素敵過ぎます(笑)
あと裏表紙のメイド繋がりも、まさにユートピア！(笑)
森薫さんの煩悩が滲み出るどころか
溢れかえちゃってますよ！(*´ワ`)b
観てるこちらまでニンマリしちゃいますし(笑)

さて。中身を軽く。
ロンドン万博時の貧乏だけど仲の良い若夫婦話。
なんの意識もせずに、クールだけど夫への愛情に
満ちあふれてる夫人に、かなり萌えましたが―――
ああ、そっか。彼女、ケリーさんの若い頃なんだ(笑)
年月というのは恐ろしいものよのぉ(^^;
ま、でも、外見のクールさとは裏腹にちょっと乙女的
っていうか、そんな彼女がカワイイのは事実なワケで。
やー、イイ夫婦だったんだなぁ。

次はエレノアのその後の話。まぁ確かにエレノアは
悪く無かったんで、是非とも幸せになって欲しいところ。
どうやらこの青年はかなり誠実な男のようで。
これだったら上手くいくんじゃないかなーと一安心。

新聞にまつわるエトセトラ。
様々な場面を新聞というテーマで巡る話。
こういう話、とっても好きです。ちょっとした場面を
のぞき見るっていうか。そしてヴァイオレットの行く末も。
こういうフォローが上手いなぁ、森薫さん。

ターシャ実家編。
エマさんと同室だったターシャ。一時の帰省編だけど
イイ大家族だねー。皆それぞれの行く末を考えてたり。
そしてターシャは問題ばかり(^^;
ある意味彼女はメイドはメイドでも大屋敷の大勢の
メイドの中の１人ならなんとかなるけど、
少数でそれぞれの分担が決まってるようなとこだったら
やっていけないんではないだろうか(笑)
にしてもイイ姉ちゃんだ。

うむ。まっこと森薫さんの作品は読み応えあるやね。
画面の空気感がイイっていうか。
作品全体に素敵な時間が流れてるっていうか。
海外のドラマな感じもあるし。
そして、その中で好きなモノを楽しそうに描いてるし(^^)
あと１巻か２巻なんて決めずに、好きなように続けて
欲しいものです(^^)b

あとDVDですが―――ま、所謂総集編的な感じですね。
でも、単行本の付録にしては収録時間はまるまる１話分
くらいあるし、新作カットもあるしでかなりお得かと。
内容は１部の最終回までの話をハキムがヴィヴィアンと
アーサーとの世間話の中で解説する感じで
進行するんですが割と判りやすくまとまってて
イイ感じです。どこまでやってたか思い出したし(笑)
にしてもヴィヴィアン可愛いなぁ。声がイイ（*´ー`)