「よつばと!」(6)あずまきよひこ メディアワークス
くあー。なんだろ、この空気感。完成度の高さ。
って事で、毎月の電撃大王連載陣の中で一番楽しみに
している作品であり、当然のように毎月感想を書いては
いるのですが、それでも、こうして一冊の単行本に
まとまった後で一気に読み直すと、これまた何かしらの
発見する事が出来る、そんな作品ですね。
今巻はよつばが初めて自転車に触れた話が中心なんですが
なんていうか、こう、初接触から、どんどんよつばの世界が
広がってゆく様がじんわり伝わってきて、新鮮であり
懐かしくもあり。気持ちのイイ空気を味わえますね。
よつばはイイ子ではあるんだけど、好奇心旺盛で
自分の欲望には忠実で。でも、悪いことをしたらちゃんと
謝る事が出来る、そんなイイ子なんですよね。
とーちゃんの教育って、ほんとすっごく良いんですよ。
叱るべきとこはきちんと叱り、遊ぶところは遊ぶ。
その中でちゃんと勉強させるところはさせ、
体験出来るところをきちんと体験させる。
当たり前のようで居て、なかなか出来る事じゃありません。
でも、とーちゃんはあくまでそれを自然にやってるんですよね。
この世界はよつばの為にあります。
優しさも厳しさも全部よつばの為。そんな優しい世界。
それがある意味だめな人もいるでしょうけど、
同時に癒やされる―――懐かしさや正しさにほっと出来る、
そんな安心感を感じさせる―――発見と困惑をない交ぜながら。
ふと思い出した時、新たな気持ちで先に進む、
そんな時に読み返したい作品です。
何度も何度も読み返せる作品はそんなに無いですよ、うん。
にしても―――おたかい牛乳が呑みたくなるなぁ(笑)
- 作者: あずまきよひこ
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2006/12/16
- メディア: コミック
- 購入: 13人 クリック: 64回
- この商品を含むブログ (662件) を見る