julym(じゅらいむ)のブログ(^^)

マンガ読むのが好きです

「マリア様がみてる 未来の白地図」今野緒雪 コバルト文庫


2回読み直してみたり(^^)
ネタバレはしませんが―――や、今巻も面白かったですよー。
とりあえず1歩って事で、はい(^^;



以下、ネタバレしますので
OKな方はクリックを(^^;



まぁ波は一旦引くものよね



そんな感じかな(^^;
やー、どうしても停滞感の強い(可南子ちゃん問題や
由乃さん菜々問題とかあったにせよ)
最近の巻に比べて
ようやく前に進んだ気がします。



たしかにその行動自体には偽りは微塵も無いだろうけど
早い、早いよ祐巳ちゃん、って感じ?
あれじゃ普通の状態の瞳子ちゃんだってヘソ曲げるって。
傍目から見ても同情している感バリバリだし。
ま、一旦断られてなお、瞳子ちゃんへのその想いを深くするって
意味では良かったような気はします。



そして今回ハラハラしたのが由乃さんの菜々ちゃんへの
想いっていうかなんていうか。
なんかちょっとでも菜々ちゃんにソツなくされると
由乃さんが折れちゃいそうで(^^;
まぁもしそうなってもぶぁーと切れてすっきりしてから
くじけずに再アタックするだろうけど。



にしても何やね。この辺りの動き(祐巳瞳子ちゃん
由乃さん→菜々ちゃん)
を見てると、
こっ恥ずかしくなるくらい「恋愛」してるねぇ(^^;
名前がでただけで意識する、一挙手一投足に影響うける等々。



それにしても、今回のサブエピソードの位置は良かったなー。
まさに“裏話”になってるもの。
本編の3年生って祐巳達2年生視点から見た3年生なワケで
どこか泰然としてるとこがあったり、こっちの視線から見たら
勝手に動いてるような印象があって、なかなか見えづらく
共感しづらいとこがあったように思うんだけど、
今回のサブエピソードみてると、どっちもどっちなんだよねー。
令ちゃんはお姉様方が卒業した後はなんかすっごく落ち着いたように
描かれていたけど、やっぱりなんだかんだいって由乃さんの
影響下にどっぷりハマっていたワケで。
祥子さまは努めて冷静に、責任感もあってか強く厳しく
描かれてたけど、そこはプライベートでは祐巳ちゃんラブな
ワケで。そこのところが描かれていて、大変興味深かったです。



って事でつらつらと。



ミルフィー
最初なんの事かと(笑) 確かにサブタイはそうだったけど
ミルフィーユが出てきてた事などすっかり忘れ(^^;

・家出
自然に脚が向かってしまうあたりかわいいかんじ。
そういや大分前に祐麒瞳子ちゃんの事をかわいいって
言ってたことあったっけねぇ。まぁでもあの言い方は
妹みたいな言い方っぽいけど。

・初めてのお客、はじめての部屋
学校での付き合いが濃密だからそんなに家に遊びに行ったりって
事が無いのかもなぁ。まぁ祥子さまなら解るけど、せめて由乃さんとは
そういう付き合いをしてほしい。
(という妄想含めて前にSSを書いた事が(笑))
部屋の中に招き入れる描写が、まるで初めて彼を自室に入れた時の
描写のようでどきどき・・・考えすぎですね(笑)(^^;
でも祐巳―――抱きしめてしまえばイイのに!<ぉ
や、マジメな話、それで告白(家出の理由よ?(笑))したりして
一気に解決したかもしんないのにさ(^^;

瞳子ちゃんと夕食
なんかすんごくイイ娘じゃね。しつけの行き届いてるというか。

・覚悟
事情を知るって事は覚悟すること。
それは瞳子ちゃん関係もそうだし、当然祥子さまの事情も
そうなんだよねぇ。ここがキーなんだろうね。
でも、その悩みを知る事で、何かが見えてくるとは思うし。
にしても祐巳ちゃんのこれからを指し示す、まるでピエロのような
謎の老人役の銀杏王子って人がいいのか悪いのか・・・。
自ら狂言回しを自覚してるようなとこもあるしな。
でも第一巻の時とキャラ変わってるよなぁ(笑)

・自分の頬がカッと熱くなるのを感じた
―――あーもうっ(*ノノ)まるで今まで気にしてなかったヒトを急に意識した
恋の初心者って感じじゃないのよ!(笑)

・改めてお礼
つかこの作品の金持ちはみなみな義理固いな(笑)
まぁぶっちゃけると話の進行上で、
ぶっちゃけないと相手と話す理由の為のお礼って
ところなんだろうけど。
いや、一般ではよくあるにせよ、やっぱり食事したりお泊まりしたら、
相手の親御さんにこちらの親が電話で挨拶するって描写は、
他の作品ではそんなに描かれないかなって(^^;
まぁ普通はそこまで家族の生活の描写に乏しいってのもあるかもだけど。

有馬菜々を呼ぶ由乃さん
思いきったなぁ。なかなか出来ないよねー。
そこまで親しくない人を身内のパーティに呼ぶのって。
それに応じる菜々ちゃんも菜々ちゃんだ(^^;
・・・いやだからこその菜々ちゃんなのかも。

・そして瞳子の呼び出しを断る乃梨子ちゃん。
おー感情的になったやねー。まぁこの場合乃梨子ちゃんは
瞳子の心情を慮ったわけで。気軽に人を介して誘うんじゃなく
自分から誘って欲しいと。ただ、感情が先に出てしまって
「嫌です」と。でも、まさかその行動が大好きなお姉さまの
志摩子さんが動くことに。まぁいろいろとフォローって事
なんだろうけど・・・志摩子さん、なんかだんだんと
超人になってきてるなぁ(^^;

・可南子フォロー
えっと・・・可南子、いつのまにこんなキャラに(笑)(^^;
まぁ自分が身を引いたのだから瞳子ちゃんには
幸せになって欲しいといったところか。
よきライバル関係だったって事で。
―――いや、それにしてもこの可南子は変わりすぎだろう。
まぁ色々と家族関係の問題もスッキリして、ある種解放された
のかもだけど。本来の可南子って事なのかもしんない。
でもでも。。。後で記念写真の時に作者が祐巳ちゃんつかって
フォローしてるけど・・・ね(^^;
いや、好ましいキャラになってはいるのですが。

瞳子ちゃんと可南子を連れた祥子さま
おー、なんか面白い構図。まぁ実際にはむずがる瞳子ちゃんを
可南子が強引に、祥子さまが強制的に逃げないように
連れてきたって感じでしょうけど。
祥子さまにはお孫さんはもう瞳子ちゃんで決定って
感じなのかな。それをフォローと。まぁ親戚でもあるし
どこか望ましい結果ではあるんでしょうけどね。

・ドキドキする由乃さんと気楽な菜々ちゃん
何故由乃さんがドキドキするのか解らない菜々ちゃん。前途多難?(^^;

・集合写真と握手
祐巳ちゃんサービス?(笑)

・くじびきと席順と自己紹介
くじびきが解りにくい(笑)さておき、とりあえずネタが次々消化。
まぁ笙子ちゃんが妹になるかっていうと微妙なとこあるけどね。
イイ関係ではあると思うけど。そこで同人誌ですよ!<ぉ
令のボーイフレンドネタ。この時は由乃さんがフォローするかと思ったら
祥子さまが。サブエピと連動してて面白い。祐巳ちゃんのおいしかったなぁは
微笑まし過ぎる(笑)菜々は固い。祥子さまはホント人間が丸くなられた(笑)
可南子キャラ変わった(笑)瞳子ちゃん、やっぱり演技の道に―――。
そして由乃さん・・・ああ、けなげ(笑)

・ケーキと孤独
合コンとか呑み会とかでもそうなんだろうけど、席順って重要よね(^^;
端と端では話せず、自然にグループに別れるけど、かみあうかどうかは運まかせ。
動けないと特にね(^^;
そして菜々ちゃんに翻弄される由乃さん(T_T)

ツイスターゲーム
・・・・・(*´ワ`) ぽわわ<ぉ
いや、でもこれは・・・想像するなってのがおかしいでしょう!?<逆ギレ?
だって着替えた描写が無いんですよ!制服のままですよ!ツイスターですよ!<ぉ
・・・とりあえずファンサイトか同人誌でビジュアル化希望<ぉ
でも、マジメな話、あの制服のままのツイスターって難しくない?
特にスカート。足元とかとんでもない事に・・・数字によってはスカートがめく(ry
あ!ワンピースじゃなく上下のセパレだったらもっとスゴイことに!?<やめれ

祐巳は普段、一人だってトイレに行ける。
ごめん。この文章。読んでて大笑いしてしまったよ(笑)(^^;
子供じゃないんだし(^^;

・跡継ぎ問題
まぁ将来のことやね。これで瞳子ちゃんの悩みが微かにわかってくる。
多分瞳子ちゃん的には女優になりたいはず。でも冒頭の家出騒動の描写で
兄弟いなさそうなんで、やっぱ跡継ぎ問題かなぁ。ああいう金持ち系は
お見合いとかで婿養子入れそうだけど。

由乃爆発
あーでも令ちゃんが悪いやね、これは(^^;
サブエピで怖かったので後戻り出来ないようにってあるけど
ここを最初に読んだだけじゃ冷たい態度にも見えるし。
言いだせなくて結局最後って・・・だめじゃん(^^;
気持ちはわかるけどね(^^;
まぁでも他の人は殆ど知ってるって状況は可哀想だって。

・ついでに祥子さまも
あら、あけにあっさり(^^; まぁあまりしつこく盛り上がられてもね。
祥子さま的には盛り上げてふたりっきりで言いたげだったけど(^^;



さて、ここで思った事がひとつ。
今回のパーティの話題が一段落。切れ目が切れ目なので
次回につづくかもしんないけど、結局どうなった、な菜々問題。
個人的な想像として・・・菜々をそっちのけで令ちゃんとの
痴話喧嘩をやらかした由乃さん。そんな彼女の姿、そして
山百合会の様子をみて―――興味を持たないか?菜々ちゃん(^^;
変わった事が好きな菜々ちゃんにとって、この時の様子って
結構興味深くないかい?(^^; 転じて結構このパーティによって
菜々ちゃんの中で由乃さんの存在がちょっとでも大きくなった?
・・・とか思うのだけれど、どうか?(^^;
まぁこれ以後にどんなイベントがあるのかわからないけど
結構イイ感じのフラグだと思うんだけど、なぁ(^^;

・あれ?
由乃さんの「その子を妹にしたとしたら、乃梨子ちゃんに多大な迷惑」
って結局何だったんだ? 迷惑になるのは妹にした後なんだから―――
やっぱこの後に何かあるんだな(^^;

・ロザリオ
やっちゃったー。いや読んだときはそう思ったもので(^^;
まぁ前述した通り、本人マジメでもやっぱ流れ的には
勢いで言っちゃってるよなぁ(^^;
ま、最近の―――っていうかパラソルの時からかな。
最初くじけてもグっと悩んだ後ふっきれた時の祐巳ちゃんのパワーは
ものすごいものあるしな。覚悟を決めてラストスパート!



そういや冒頭の白地図モノローグは瞳子ちゃんなのね。



・涙、祥子さま
祥子さまが泣いていたのは、祐巳ちゃんが涙ぐんでるのを見て?
それとも自分の役割がそれくらいしか出来ないから?
そしてもうすぐ卒業してしまうので力添え出来ないから?
ここまで追い詰めたのは自分が「妹作れ」って命令したから?



うむ。とりあえず前には進んだ。着地点も見えた。後はすすむだけ。



・薔薇のダイアローグ
こういう話、大好きです(笑)
いやー、やっぱり主人公視点中心のこの作品、どうしても祥子さまの
描写が少ないと思うのよ。ひとりだけ今まで一人称も無いし。
なんで祐巳視点の結構完璧なお姉さま像ばかりでなかなか普段の祥子さまの
描写が無く、どうにも描写不足の感が否めなかったんですよー。
でも今回この話で等身大の祥子さまが見えた気がしてなかなか満足です。
令ちゃんと祥子さまが親友同士って表現はあっても、普段の描写からは
なかなか見えてこないとこもあったしねー。



令ちゃんの超金持ちお嬢様と親友っていう立ち位置とか、どう接してるとか
普段の仲良しな2人の会話が読んでて楽しいです。
祥子さまも祐巳ちゃんと話す時はどうしても言葉遣いからして
違うしね(^^;
まぁ一般的にも友達といるときと彼氏といるときと身内といるときと
態度って変わるものだけどね。
しかし何度読んでも祥子さまの言葉づかいが自然だなぁ(^^;
令ちゃんからみると祐巳ちゃんに夢中な祥子さま。
「恋」じゃなくて「愛」なんだろうねぇ。
心の支えって言い換えてもいいくらいの。



まぁカタチが違うとはいえ令ちゃんも似たようなもので。
あれだ。嫁に出す父親のような心境だ―――違うか(^^;
まぁでもそんな寂しさもあるんだろうねぇ。
でも寄りかかってはいけないって事もわかってる。
なのでその方法を考え、その背中押して欲しくて親友に相談、と。
まぁ結果はああなワケだが(^^;



にしてもラストシーンが美しすぎるわけですが(^^;
親友同士の自転車二人乗り―――しかも私有地なので御咎めなし(笑)
やーよく考えたら一般家庭では実現出来ない描写だ(笑)
ま、そんな事はどうでもイイくらい綺麗な場面です。
いいよなぁ2人の関係(^^)
「見直したわ」のところとか素敵じゃないです?


・あとがき
余程問い合わせが多かったんだなぁ(笑)(^^;



そんなこんなで簡単な(でも長め)な感想でしたが
繰り返しになりますが、ようやく先が見えてきました。
まぁ可南子問題をさっさと畳んだおかげで
予想出来た事ではあったのですが、それでもここまで引っ張られると
疑心暗鬼になってしまうのも。。。ね?(笑)(^^;



次はいつになるのかなぁ。時期に大体合わせる発刊とは言っても
さすがに春までに決着づけるのは難しそうだしね。
っていうか春にお姉さま方が卒業するにはタメが足りなさそうだし。



―――ああ・・・そういやOVAで第三期アニメがあるんだっけねぇ(^^;
それまでは続くか・・・つか、アニメ放映期のグダグダな内容が収まり
ここ数巻で折角盛り返してイイ感じの作風になってきたところなんだし
頼むからまた下げないでくれよーとお星様にお願いしつつ。
以下次巻(^^;ノ