julym(じゅらいむ)のブログ(^^)

マンガ読むのが好きです

「マリア様がみてる ステップ」今野緒雪 集英社


超久々の新刊やね。(しゃかなんとかは総スルー)
毎度のごとくコミケ寸前に発売していかに新刊を出すかって
挑戦的な感じですが、今巻は情報通りコバルトに掲載された短編を
まとめたもの、、、との情報でしたが、どうやらコバルトに載った作品を
1冊に膨らましたものらしい(^^;
おまけにコバルト掲載の短編という事は基本主役はレギュラーではない
リリアン女学園の生徒の話であり。
実際問題全編に渡ってレギュラーも山百合会も出てこず、
ごく普通の女子高に通う少女の話となってます。
なので「マリみて新刊!」と期待してると肩透かしを食らう感じかな?
もしかしたらレギュラーキャラが好きだって人は無理して読むまでもないかも。




でも!
普通に少女小説が好きな人にはオススメだなー。
久々にコバルトっぽい少女小説をよんだぜ!って感じしますもの(^^;
そういや学生時代はよく読んでたなー。
星座シリーズとか大好きだったんよ、自分(笑)




さておき。内容的にネタバレはしませんが、大雑把な内容的には
二人の親友同士に起こったとある出来事の話って感じかな?
一昔前の親友ものというか、古き良き少女小説の香りというか。
なんか原点回帰的な雰囲気が楽しめましたよ(^_^)b
あ、でも百合、、、というかエスな小説ではありませんよ?
わざわざ文中にも書いてありますし(笑)
(今野センセ狙ってこの台詞入れたなって気がしたり(^^; 
やー、個人的にはそこをあえて百合と読み解くのが
おいしいんですよ!って感じですけどね。
そういう作品も結構ありますし。




さてはて。だったらリリアンに通う生徒だってだけで
マリみての名を冠してるのかなって最初に読んだ時は
実は思ったんですよ(^^;
で、最後にあとがき読んだ時、、、え!?と思ったワケで。
いや作品読んでる間はマリみてだって特別意識せずに読んで
あー面白かった!って感じであとがき読んで
思い返して、そうか!そういやそうだなーとか単純にそれだけ思って
膝を打ったワケですが、次の日もう一度それを念頭に読み返して
ああ!そうだよ!そうだったよ!、ともっとびっくりしたワケで。




うん、ネタバレ無しだとワケワカメやね(^^;
でも既読の人には解ってもらえると思うかな。
いや、もしかして普通は一瞬で察するものなんだろうか?(^^;
自分はこの作品の少女小説性に心奪われて
あんまりそっちを考えなかったから思いつかなかったのかも
しれないけど。
いやー、うん。これは確かにマリみてだわ、と思いましたですよ(^^;




そんなこんなで。従来のマリみて祐巳がみたいとか瞳子がみたいとか)
を期待すると微妙かもしんないけど、ひとつの少女小説として楽しめる人には
おすすめですよ!(^^)




そして昔のそれから百合でエスな雰囲気を感じ取って楽しめる方にも(笑)
いや、まぁ表紙の構図からして、狙ってるとは思いますが!(^^;
でも深い関係の親友同士って意味でそういう風に思っちゃダメって
思わないでもないですが。




ちなみに巻かれてる帯を見て気がついたんですが
カバー外すとそこにも別の絵が!

二人の主人公のひとりである佳月さんなんですが
今までこういう事無かったんで素直にびっくりしましたよ(^^;
というかコバルトでこういうのって初めて観た。
最近はこんな仕様もたまにあるのかな?





最後に少しだけ本編ネタバレ。
既読の方だけ(^^;














そうだよな!
読んでる時にはあの同じ敷地の家を描く無邪気な遊びで見てたけど
剣道場を移築ってトコで気がつく人もいたんだろうなぁ!(^^;
剣道場から、苗字が支倉で令ちゃんのお父さんだってのは
あとがき読んで気がついたけどさ!
そういや令ちゃん由乃さんはいとこ同士だから
親が兄妹だもんなぁ(^^;
家族ぐるみで仲がいいって、そりゃそうだ。
男女で友人だったり親友同士だったりだもんなぁ。
ほんと一本とられたわ(^^;