julym(じゅらいむ)のブログ(^^)

マンガ読むのが好きです

並木橋通りアオバ自転車店(13) 宮尾岳 少年画報社

http://www.shonengahosha.co.jp/
読了。
うーん。巻を追うごとに人情話から遠のいていくなぁ。
いや、アオバに直接絡めずに間接的に物語に干渉したり
すれ違ったりしつつ―――っていう
描き方はイイとは思うんだけど、どうにもちゅうとはんぱかなーと。

何か出来事を描くだけ描きっぱなしで、結局解決せずに終わる場合も多くって、
読んでる方はストレス溜まるんだよね。
人間関係やら犯罪やら、そりゃ現実にはそんな簡単に解決するハズもなく、
せめて前向きに終わったりするしかないんだろうけど、
その描き方が時間が足りなかった感がして、どうにも消火不良なんだよね。

だったらまだファンタジーと割り切って、お約束でもなんでもイイから
ちゃんと解決して終わる方がまだスッキリするような。


ヒバリ登場の回の芸能界の業界人の描き方はある意味正しそうではあるんだけれど。
自分は、「イイ絵が撮れれば思い出の品がどうなろうと知ったこっちゃない」って
アーティストや芸能界の感覚が、一番嫌いなのでその醜聞さが出てるって言えば
出てるのかもしらんが。


そしてヒバリのキャラ作りもなんとも中途半端。作者が巻末に登場意図を
書いてますが、もしその通りとしたら、腕が足りないというか、
なんともお粗末というか・・・この作家さん、そこそこ作家歴長い方だよね?

って事は新人さんならともかく、もう直しようない? うーん。
とにかく、すんごいチグハグっぽい感じがしました。


逆に冒頭の告白話とか、巨乳話、最後の家出話なんかは、人情話群像話になってて
面白かったんですけどね。前は結構こういう感じの話が多かったんだけどなー。
13巻ずっとgetし続けてきたけど、この辺りが潮時かもしれないなー。
並木橋通りアオバ自転車店 (13) (YKコミックス (487))